‘『開発法学の基礎理論』’ タグのついている投稿

「法学教育」をひらく(第6回) 松尾弘先生 その2

〈法学入門と開発法学〉

大村:「慶應大学には、法学入門はありますか?」
松尾:「1年生科目に『法学Ⅰ・Ⅱ』があります。経験豊富な先生方がご担当で、それぞれの専門分野も題材にしつつ、法律の用語や文章の特色、法源や法体系の問題、法解釈の基礎、司法制度のほか、憲法・民法・刑法などの基本法分野の基礎知識も扱っておられます。基本的に実定法学入門の色彩が濃いようにも思われます。また、若手も含めて、各法分野の10名以上の先生方がオムニバスで担当されている科目『法の基礎』もあります。」
大村:「松尾先生が仮に法学入門の担当を頼まれたとして、開発法学の素材を生かして教育をすると考えた場合、どんな授業をされますか?」 続きを読む…

「法学教育」をひらく(第6回) 松尾弘先生 その1

〈著書と著者のご紹介〉

大村:「松尾弘先生は、慶應義塾大学教授で民法がご専門です。民法の教科書や『民法改正を読む―改正論から学ぶ民法』のほか、法哲学に関する業績も多くおありです。同時に、松尾先生の大きな関心の対象は「開発法学」であり、『良い統治と法の支配』(日本評論社、2009年)、『開発法学の基礎理論―良い統治のための法律学』(勁草書房、2012年)の2冊、雑誌『法学セミナー』の連載「開発法学のフロンティア」がおありです。
 この対談では『開発法学の基礎理論』を取り上げます。 続きを読む…

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