‘『〈学問〉の取扱説明書』’ タグのついている投稿

「法学教育」をひらく(第3回) 仲正昌樹先生 展望編2

展望編1からのつづき

〈基礎法学の果たすべき役割〉

大村:「今のようなことは、法学部の学生には敷居が高いことだと思います。実定法の勉強より難しいかもしれません。先生の現在の御担当は政治思想史ですね?私は法学部の中に政治学があることを積極的に考えさせる方がいいという立場ですが、政治学に限らず基礎法的なものも法学部の中に存在している。先生がおっしゃるようなことは実定法学者が扱うには荷が重いところがあります。実定法以外の人々が果たしうる役割はどういったものとお考えですか?」 続きを読む…

「法学教育」をひらく(第3回) 仲正昌樹先生 展望編1

現状編からのつづき

〈法について〉

大村:「(今日のお話の)最初の方で言われた、哲学者の考える法と、法学者の考える法に落差があるということに結びつくことが何かありますか?」 続きを読む…

「法学教育」をひらく(第3回) 仲正昌樹先生 現状編2

〈法学の学説と教科書について〉

大村:「先生の本で面白いのは、学説と教科書について、ある観点から述べておられることですが、そこをもう少しお話しいただけますか?」 続きを読む…

「法学教育」をひらく(第3回) 仲正昌樹先生 現状編1

〈仲正先生のご紹介〉

大村:「この対談シリーズの趣旨は、法学入門を法学教育と法教育の架橋の役割を果たすものとしてとらえ、法学入門を通じて両者の境界領域について考えてみようというものです。法学者の書く「法学入門」は法学の側から見たものがほとんどで、法学者の暗黙の了解事項が前提になっている面があり、入門の人向けの手引き、法学教育への架橋という役割が果たしにくいところがあるのではないかと感じています。仲正先生の御著書『改訂版〈学問〉の取扱説明書』(作品社,2011年)では、他の学問と法学が対比されているので、初めて法学に対峙する人にイメージが伝わりやすいのではないかと思いました。 続きを読む…

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